今日のメッセージ 『聖霊に導かれる歩み』 2025年6月15日

 牧師 高橋勝義

〔民数記15章32~41節〕

 神はイスラエルの民に十戒の中で、「安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ。七日目は、あなたの神、主の安息である。あなたはいかなる仕事もしてはならない。(出エジプト20:8,10)」と命じました。ところが民が荒野にいた時、安息日に薪を集めている男が見つかったのです。神はモーセに「この者は必ず殺されなければならない。全会衆は宿営の外で、彼を石で打ち殺さなければならない。」言われ、主の戒めを破った彼は宿営の外で処刑されました。続いて神は、モーセをとおして人々に、衣服の裾の四隅に房を作り、そこに青いひもを付けるように命じられました。それは、その房を見ることによって、エジプトから救い出してくださった主のすべての命令を思い起こし、それに従うためでした。

 確かに、青いひもは罪を抑制させるでしょう。しかし、イエス様は「情欲を抱いて女を見る者はだれでも、心の中ですでに姦淫を犯したのです。(マタイ5:28)」と語られ、行動だけではなく、罪の本質は心の中にあることを指摘されたのです。そして、「口から出るものは心から出て来ます。それが人を汚すのです(マタイ15:18,19)」と語られたのです。

 パウロは、「今それを行っているのは、もはや私ではなく、私のうちに住んでいる罪なのです(ローマ7:17)」と正直に告白しています。この私たちの心に住む罪を解決するために、神のひとり子イエス・キリストは来られ、私たちの罪の身代わりとなって十字架で死なれ、そして、三日目によみがえられたのです。イエス様が、助け主(聖霊)を送ると約束されたように、イエス様を罪からの救い主と信じる者の内には聖霊が住んでくださるのです。この、聖霊によって歩むならば、私たちは罪の力から離れることができるのです。(ガラテヤ5:16)